金髪の異端児と左利きの猫

八乙女くんと手越くんが好きです

いつか『薔薇と白鳥』を思い出してきっと泣いてしまう

 

 

 

 

「薔薇と!」『白鳥ー!』

 

なんて光くんらしい締め方なんだろう。

舞台だけど、僕はみなさんの声が聞きたいです。

光くんの言葉で会場がふわっとまるくあったかくなって、心地のいい一体感が生まれた。自分のことは多く語らず、雄也が、横にいるキャストのみなさんが、スタッフさんが、G2さんが。座長の顔した光くんは周りへの感謝に溢れていて、私の大好きな光くんだった。

 

 

やっと、重い腰を上げて振り返ることを決意しました。まだ一週間。もう一週間。私は、普通に、当たり前に学校に行ってバイトにも行って、学生生活を送ってる。光くんだって当たり前にバラエティ番組をこなして、歌番組に出てアイドルしてる。薔薇と白鳥が始まる前に戻っただけ、だと思っていたけど。終わってしまって薔薇と白鳥の舞台を見る機会は失ってしまったけれど、舞台やあの楽しかった一ヶ月から得たものはとても大きくて宝物で大切な時間だったなと、改めて思う。

 

 

Hey! Say! JUMPを好きになって、八乙女光を知って、そして光くんを好きになって、2年とちょっと。光くんのターニングポイントとなった舞台『殺風景』の存在を知って、それから強く光くんのお芝居を願うようになった。できれば生の、舞台でのお芝居を、生きてる間に見てみたい、と。もちろん孤食ロボットが決まったときもめちゃくちゃ嬉しかったよ!

でも、まさか、こんなにはやく、その願いが叶うとは思っていなかった。幸せだなあ、と2月18日の明け方、ひしひし感じた、もう5ヶ月も前のお話、懐かしいなぁ。絶対に楽しい夏の幕開けだ!、とその時にも思ったけど、あのね、それよりも何倍も何十倍も何百倍も楽しい夏の幕開けだったよ。

 

 

ストーリはなんにも変わっていないのに、はじめに見た薔薇と白鳥と最後に見た薔薇と白鳥は全く違ったものになっていて、舞台って生きてるんだなと身を持って感じ、光くんの頑張りや努力が報われたんだなと思えた。報われたという表現は適してないかもしれないけど、はじめて見たマーロウはただ苦しくてひたすら孤独な悲しさだらけの人物だったのに、回を重ねる度に愛おしさや愛くるしさ、コミカルな可愛らしさが生まれてきて、ただ悲しい人なだけじゃなかったんだと新しい見方に変わって。

 

 

こうやって文字を打っている今でさえ、あれは夢だったのかなと思うほど、充実した幸せな期間だったんだなと思い返すたびに少し苦しくなる。

 

 

好きなシーンも好きな台詞も好きな表情もたっっっっっっくさんほんとに山ほどあるけど、

『どうにもできないことをひとりで抱えるな。言えよ、俺が一緒に考えてやる。それだけでも十分意味あるんじゃないのか?』

ここが一番好きで、グッときて、マーロウの意外性に惹き込まれて、苦しくなる。意外性っていうのは、マーロウってこんなにウィルのこと思ってたの?そんなに考えてた?って弟子やライバルを通り越した絆みたいな意味で、それがやっと言葉で現れるシーンじゃないかと勝手に思っていた。この台詞の言い方もワー!っと畳み掛けるように言うときもあったし、一番記憶の新しい千穐楽では嘆くように訴えるみたいに語っていた印象。あの千穐楽のマーロウ、苦しそうだったなぁ。でも、俺が一緒に考えてやる。それだけでも十分意味あるんじゃないのか?ってなかなか強気な発言だよなって思ったり、ウィルに寄り添うのではなくて、全部引き込んで抱え込もうとしているような。

後の台詞『俺は俺のやり方で蹴りをつける。じゃあな。』に繋がっていて、ひとりで抱えるなって言いながらも全部自分自身でどうにかしようとするマーロウがかっこよくて、儚くて、どうしても、行かないでって思ってしまう。だって、笑ってるんだもん。どんな局面でも、あの人は、面白くないことはしたくないのだと、面白くないのならどんなに危険でも面白い方を選ぶのだと、だから最後まで笑っていたのかなと思う。

 

 

やっぱり夢かな...笑 あの時間は夢だったのかな。でもある意味夢の中にいたような気はするけどね。光くんもなかなかひかぺを更新しないし、髪も切らないし、やっぱり私たちと同じように薔薇と白鳥ロスなのかなと思うと嬉しいような、はたまた寂しいような。

 

 

 

私の自担は八乙女光だ。擁護するわけでも甘やかす訳でもないけど、やっぱり自担だから。見るたびに変わっていくマーロウとそれを演じる光くん、本当に心の底から凄いなぁ...と凄いという言葉では片付けられないほど凄かった。噛んだだけでクスクスと客席から笑い声が聞こえた5月28日から光くんのお芝居や表情ひとつひとつで笑いが起きるようになり、誰が聞いてもわかるくらいに明瞭になった滑舌。孤独や苦しみだけを纏ったマーロウからかわいらしさが生まれた瞬間。繰り広げられるアドリブ。本当に凄いと思った。最初は、光くんがこの舞台を悔いなく終えることが出来るのか、それが不安で怖かった、マーロウを演じることが出来てよかったと笑って終えられるのか、正直わからなかった。でも、そんな心配、カラッカラに乾くくらいに光くんは凄かった。凄いしか言えなくてもどかしいけど。本当に凄かった。

一方、この『薔薇と白鳥』はW主演の舞台だった。どうしても目を背けられないのは髙木雄也の存在。いや.......雄也......。勝ち負けじゃないけど、初めて見た日、正直負けたって思った。あれ?初舞台?って思うくらいに堂々としているように見えたし、もともといい声だけどそれが存分に生かされていて、それにシェイクスピアの誰からも愛される性格と雄也の明るくて周りを引き込むパワーみたいなものが似ていて、うわ〜...ドンピシャだな、と思った。

どこを見ても、雄也、髙木くん、シェイクスピアってまるで本当にシェイクスピアとマーロウの関係のようで、はぁ.........言います.........正直..........めちゃくちゃ悔しかった!!!!!!光くんはこんなんじゃない!!!もっとできるんです!!!!!だから、まだ、評価しないで、比べないで!!!!!と読まなければいい感想を読みながら心で叫んでた。ずっと、んん〜〜ああ〜〜いやでもなぁ〜〜...と私が悩んでも意味なんかないのにうだうだうじうじしてた。追い討ちかけるみたいに、命日公演後のひかぺを読んで、ただただ頑張れと祈るばかりで。なのにさ、そこからだよ、公演後の感想で「光くんすごい」「めちゃくちゃ良くなってる」こんな感想がチラホラ出てきて、どれほどの努力をしたんだろうか...と、ますます次の観劇が楽しみになったりもして。

6月の中盤から、勢い付いてきたなぁと思い、噛みませんようにと祈ることは減り、どんなマーロウかな?どこにアドリブくるかな?あそこの台詞の言い方 今日はどう変えてくるかな?って楽しんで観ることができて、あ〜...楽しかった...。もう終わっちゃったんだよなぁ。

 

 

ほんとにたくさん好きなシーンあったな。これから先もずっと薔薇と白鳥について語り合いたいし、あのシーン良かったよねって言い合いたい。

 

 

光くんがさ、お芝居楽しんでるなぁって思えたのが1番嬉しかったかもしれない。めちゃくちゃ楽しそうにマーロウやってて、今すごく楽しいんだろうなぁこの人、って自然と思えて、そしたら私も楽しくてしょうがなくて。やっぱり夢か?...いや現実か。

 

 

 

 

まとめたくないよ...、締めたくないよ...、私いつまでも急に思い出したかのように語り出すよ。めちゃくちゃ経済まわした1ヶ月だった。金ない!とオタクじゃない友達に言えば「あんだけ何回も東京行ってるからでしょ」と冷静に返され、稼いだ金は全て注ぎ、でも本当に楽しくてめちゃくちゃ楽しくて最高に楽しかった!楽しかったんだよ!私わりとガーンとテンションが上がるタイプではなく、フラットに生きてる人間だから、こんなに楽しいのほんとに生きてきて初めてなんじゃないかな...

 

ゆるっと思い出して、好きなシーンや台詞をまとめたはてブロも書けたらいいなぁ。行った公演ごとにまとめるのも良かったかなぁ。

 

タイトル、『薔薇と白鳥』ってだけでも良かったんだけど、この舞台の期間、ずーっと私の中のサブタイトルみたいに浮かんでた某月9ドラマのタイトル。きっと、思い出して、泣いちゃう。楽しかったな、って泣いちゃう気がする。

 

 

 

マーロウ、かっこよかったな。それを演じてる光くんはもっとかっこよかったな。薔薇と白鳥カンパニーのみなさん、素敵だったな。

 

 

 

座長、お疲れ様でした。めちゃくちゃに誰よりもかっこよくて、自分よりも周りへの感謝を忘れない、優しい座長、大好きです!

 

 

書け上げるのに一週間かかっちゃった(。´~`。)

だって、寂しいんだもん。寂しい、寂しい、と言える今はまだマシなのかもしれないね。寂しい、を過ぎたらもう思い出だもんね。寂しいね。楽しかったね。

 

 

 

今日、グローブ座では増田さんの主演舞台が初日を迎える。だらだらと引きずるのもアリだけど、とりあえず私はここでひと区切り。一旦まとめて、また噛み砕く。行けば、私たちを迎えてくれていたあの大きな看板にふたりはもういない。マーロウとウィル。光くんと雄也。薔薇と白鳥。お疲れ様でした、大好きで、大切な時間を、幸せをありがとう!

 

 

 

 

 

 

八乙女光のことがもっともっと大好きになった。

 

 

 

 

仕方ねぇ、一旦締めるか!

 

 

 

 

 

 

 

 

マーロウ、じゃあな!

 

 

2018.07.12